アナログ時計表示できました。しかし写真撮影したら時計表示盤が壊れている。なぜ?

前回、PicoにLCDを接続してデジタル時計の表示ができました。
小さな表示器に時刻が現れたときは、なかなかうれしいものでした。

あのとき、ついでにアナログ表示にも挑戦しておけばよかったのですが、どういうわけかそのまま忘れてしまいました。
人の記憶というものは不思議なもので、しばらくしてから、ふと思い出すことがあります。

今回ふと、
「そういえば、アナログ時計も作ってみればよかったな」
と思い出しました。

そこで今回は、改めて文字入りのアナログ時計を作ってみることにしました。
小さなプログラムを書き、針を動かし、表示の位置を少しずつ調整していく。
昔の機械いじりとは少し違いますが、どこか似たような楽しさがあります。

ひとまず形になったところで、記録のつもりで写真を一枚撮ってみました。
ところが、写った写真を見てみると、どうも様子が変です。
表示盤が途中で切れているように見えるのです。

実際のLCDを見ると、ちゃんと丸い時計が表示されています。
それなのに写真では、なぜか途中で欠けてしまっています。

これはLCDの点滅スピードと、カメラのシャッタースピードの違いなのでしょうか。
電子の世界の時間と、カメラが切り取る一瞬の時間が、どこかでうまく重ならないのかもしれません。

こんなことを考えていると、若いころの仕事を思い出します。
私は昔、電子部品メーカーで働いていました。

今では信じられないかもしれませんが、当時は不良率が30%ということもありました。
毎日が不良対策との戦いです。
原因を探し、対策を試し、また次の問題が出る。そんな繰り返しでした。

とにかく動けばよい。
多少の外観不良は片目をつむる。
そんな時代でもありました。

それでも現場の誰もが、どこかで信じていました。
一つ一つ問題をつぶしていけば、いつか必ず良くなると。

そして実際に、日本の電子部品は少しずつ品質と信頼性を高めていきました。
現場の小さな改善の積み重ねが、やがて世界に誇れる品質につながっていったのだと思います。

いま目の前の小さなLCDを見ながら、そんな昔のことを思い出しています。
写真では時計の絵が少し壊れて見える。
いわば小さな品質不良です。

けれども、これも原因を調べていけば、きっと分かるでしょう。
昔と同じように。

どんな問題でも、必ず原因があり、
それを一つずつ解いていけば、道は開ける。

若いころ、現場でよく言われた言葉があります。

「いまは暗いトンネルでも、出口は必ずある」。

小さな電子工作の時計を眺めながら、
私はあの頃の現場と同じように、
今日もまた静かに原因を探しているのかもしれません。